学校の怪談解決編
Last updated on 5 January 2003

放送室の怪談の謎
 久々の更新である。ゴメン。放送室にまつわる怪談としては、突然構内のスピーカから「助けてェ〜!」という悲鳴のような声が聞こえたので、慌てて放送室にいってみたものの、誰もいなかったとか、先生が放送室に入ってそのまま出てこなかったとかなどである。  放送室というのは、防音のためにカーテンで覆われており、日中でも暗い。これが怪談話の原因だろうということは、大体察しがつくというものである。  さて、スピーカは、銅線を巻いたコイルという部品を備えている。このコイルは、電波を電流に変換するアンテナとして機能する。電流は、もちろん音として出力される。例えば、トラックなどが強力な無線で交信していると、その声がスピーカから聞こえてくることがある。ところが、このような現象は、一般に高い周波数の電波に限られる。アンテナの長さは電波の周波数に反比例する。周波数が高いとアンテナの長さは短くてよい。例えば、テレビのアンテナと比較して携帯電話のアンテナは非常に短い。これは、携帯電話の周波数がテレビの周波数よりも高いためである。スピーカのコイルは、非常に短いアンテナであると考えることができるので、高い周波数の電波しか拾わない。  一方、人間の声に着目すると、女性や子供は声が高く男性は低い。弱いものが助けを呼ぶためには、声が高くよく通るほうがいい。従って、女性や子供の声の周波数が男性よりも高いという極めて合理的な理由による。  してみると、スピーカが拾う高い周波数の電波は、すなわち高い音ということになり、これは女性や子供の声ということになるではないか。しかも、それが音楽のように連続ではなく途切れ途切れということになれば、悲鳴と聞き間違う可能性が出てくるのではないだろうか。  いずれにしても、放送室というのは、昼間からカーテンで仕切られている不思議な空間である。  そうやってインターネットしているアナタのパソコンのスピーカから、突然悲鳴が・・・・・・・???

校庭の怪談の謎
 自分の実家は小学校の校庭と一本の道路を隔てたところにあり、小学生のころは授業が終わっても校庭でよく遊んだものだ。  さて、校庭にまつわる怪談としては、校庭の隅に近寄っては行けない場所がある,隅の木の根元に異次元空間への入口がある,校庭の真中を走ると地面から手が出て転ばされる,夜の校庭を走るランナーがいるなどである。  まず、近づいてはいけないとか、異次元空間の入口があるとかいうのは、いたはずの子がいないということなのではないだろうか。  校庭で遊びに夢中になっていると、気がついたときには周りに誰もいなくなっているとか、薄暗くなっているということがよくあった。相当時間が経っているのに、遊びに夢中なので時間の感覚がない。周囲をみると、さっきまでいた子が急にいなくなってしまった。これはきっと校庭のどこかに異次元空間への入口があって、そこに迷い込んでしまったにちがいない。だからそこには近寄っては行けないという具合である。  また、校庭の隅は、フェンスや塀があったり、木が植えてあったりで、結構薄暗い。そんなことも、影響しているように思われ る。  夜の校庭も同様である。 小学校の校庭に夜間照明などない。しかも校庭は結構広いから、夜は真っ暗となる。その校庭をたまたま先生が歩いていたとか、犬や猫が横切ったとかすれば、やはり不気味なものに映るのではないだろうか。  そうやってインターネットしているアナタの部屋から学校の校庭を見ると、得体の知れないものが・・・・・・・??

 
鏡の怪談の謎
 
これほど世の中にありながら、これほど不思議なものはないのではないだろうか。古来より、鏡は、三種の神器にも数えられており、底知れぬ霊力をもつ神秘的なものとして崇拝されてきた。  学校の怪談で登場する鏡は、洗面所などにあるものよりは、むしろ玄関や階段の踊り場などにある大きな鏡である。古い大きな鏡があって、真夜中にそれをのぞくと自分の年老いた姿が映るとか、見知らぬ風景が映るとか、死んだ生徒が映るとかいう具合である。鏡の中に引きずり込まれるという話もある。  ところで、鏡は左右が逆に映るのであるが、それはなぜか。上下あるいは上下左右が逆になってもよいではないか。虫めがねをのぞくと、上下が逆になるではないか。その理由は科学的にも説明できないと聞いたことがある。そう、科学的に説明できない何かが、鏡には存在するのである。ともあれ、左右が逆の像とは、明らかに現実のものとは異なる。例えば、階段の踊り場にある鏡を階段側から見ると、廊下や窓が見えるはずである。しかし、それらは左右が逆の風景ではないか。しかも、鏡は平面でありながら写る風景は確かに奥行きがある。これは、「見知らぬ風景が 写る」ということと符合するように思われる。  また、夜の暗い中では、光のあたる方向によって鏡に映る自分の姿はかなり変わった印象になるのではないか。例えば、怪談話などのように光を顔の下側から当てるという具合である。これが鏡に左右が逆となって写れば、自分の年老いた姿などに見えるのではないだろうか。  古くから、鏡を表にしておいてはいけないとか、夜中に鏡をのぞいてはいけないという言い伝えがあるが、それなりの理由があるように想われる。そうやってインターネットしているアナタを、鏡の中から誰かが・・・・・???

理科室の怪談の謎
 
 理科室の怪談とは、夜になるとガイコツや人体模型が動き出すという怪談である。いわゆる学校の七不思議の一つである。ガイコツも人体模型も、子供たちからすればほぼ等身大の大きさである。人体模型では、お腹を開けると内蔵が見えるようになっており、心臓,肺,腸などを取り出すことができる。また、頭の内部や手足の筋肉の様子も観察できる。ガイコツは死体を連想させるし、人体模型は内蔵を剥出しにしているのであるから、いずれも決して気持ちのよいものではない。  さて、ガイコツや人体模型がひとりでに動き出すという現象は、どのように考えたらよいのであろうか。もちろん、誰かが後ろに隠れていて、いたずらをしたということもあるだろうが、ガイコツや人体模型自体が振動しやすい構造となっているためではないかと考えられる。  例えば、地震が起きた場合を考えてみると、建物全体が揺れるのであるが、その揺れがおさまってからも揺れているものがある。天井から吊り下がっている電灯である。ガイコツは何か支柱にぶら下げられていることが多いし、人体模型の内臓は着脱が容易なように何かに引っ掛けられている。すると、地震のと きの電灯のように、何らかの振動が加えられると、その振動がいつまでも持続する可能性が出て来るのではないか。  あるいは、一種の共鳴現象が起きている可能性もある。物体はどんなものでも固有の振動数を持っており、その振動数に相当する振動を与えると、共鳴して急激に振幅が増加する。ガイコツや人体模型も、そのような固有振動が与えられると大きく揺れ動く。しかも、この固有振動数は物体毎に異なるので、例えば理科室の他のものは全く動いていないのに、ガイコツや人体模型だけが動く可能性がある。  実際、日常生活の中でも、例えば家の前の道路を自動車が通る度にある置物だけがカタカタとなるというような現象はよくあることである。いわゆるポルターガイストと呼ばれる現象は、家全体が何らかの振動に共鳴していると考えられるのではないか。  では、このような現象の原因となる振動,特に人体が感ずることができるような低周波の振動は、一体どこからやって来るのか。例えば、樹木や街灯などの構造物は、音叉と同じように考えることができる。風で揺れれば低周波の振動が生ずる。他に、車の走行による道路の振動,電車の通過によるレールの振動,飛行機の離発 着による滑走路の振動なども考えられる。  携帯電話を使用すると電磁波が脳に影響するといわれているが、低周波振動が人間に及ぼす影響も検討してみる必要がある。眠気を誘う揺りかごやロッキングチェアの揺れと、乗り物酔いの原因となる自動車や船の揺れの違いは何だろうか。 そうやってインターネットしているアナタを低周波振動の恐怖が・・・・・・???

金縛りの謎
 
 夜眠っているときに、意識ははっきりしているにもかかわらず、体を動かそうとしても動かない体験が「金縛り」である。学校とは直接関係しないが、誰もが経験するらしく、学校でヒソヒソと語られている怖い話の一つである。しかし、この金縛りという現象は事実であり、単なる作り話ではない。アパートで一人暮らしをしていたときなどは、かなりの頻度で金縛りになった覚えがある。体が動かないだけではなく、体を動かさないとこのまま死んでしまう,あるいはどこかてつれていかれてしまうというような強烈な恐怖に襲われる。何とかしようと必死でもがくと目が覚め、気が付いてみると体中汗だらけという具合である。  しかし、不思議なことに、学校の寮でみんなといたときや、結婚して家族と一緒に寝ているときには、一度として金縛りにあったことはない。金縛りにあうときは、決まって一人で寝ているときなのだ。また、季節は、冬でもかかるが夏が圧倒的である。このようなことから推理すると、たぶん自分一人しかいないという恐怖感や、怪談のシーズンであるという時期的要因が影響していると考えて間違いない。特に臆病なので、よけい金縛りに かかりやすのだろう。  でも、一度だけ不思議なことがあった。その夜はそれほど暑いというわけでもなかったので、窓は閉めて寝ていた。金縛りにあったのは夜半過ぎである。このまま動かないとどこかへつれていかれてしまうという恐怖から、何とか動かなければと必死でもがいた。そして、やっとの思いで体が動いて目が開くと、何か白いものが部屋のドアの方に向かって動いており、そしてドアを開けて部屋から出ていった。確かに鍵をかけたはずなのに。  金縛りのほとんどは、脳が起きているにもかかわらず体が寝ているため、体を動かそうとしても動かない状態のことではないかと思われる。従って、体が疲れているときなどは、よく金縛りにあうと言われている。しかし、すべてがそうだとは断言できないようだ。同じアパートにいた地下鉄の車掌さんから聞いた話であるが、走行中に電車の前方の闇の中を白いものがフッとよぎることがあるそうである。  幽界や霊界からの来訪者は、そうやってインターネットしているアナタに後ろから忍び寄っているかもしれない。パソコンが金縛りにあって突然動かなくなるなんてことも・・・・・???

トイレの花子さんの謎
 
 トイレの花子さんの怪談は今日のブームのきっかけであり、これなくしては学校の怪談は語れない。どういうわけか、花子さんは、助けてくれる味方として評価されているらしい。ブームが去っても、この花子さんの怪談だけは子供たちの間で語り継がれて行くに違いない。  この「トイレの花子さん」とはどのような怪談かというと、校舎の3階の3番目のトイレの前で、3回ノックして「はーな子さん遊びましょ」と呼びかけると、「はーい」と声が聞こえるという具合である。この怪談の舞台は、小学校に決まっている。時間は、午後4時とか、夜中の12時とかである。トイレにまつわる怪談としては、他に「赤マント,青マント」が有名である。  この怪談の最大の謎は、花子さんはどこからやってくるのかということである。トイレの中にはもちろん誰もいないはずであり、従って中から声が聞こえてくるはずはないのだ。この誰もいないはずのトイレの中から声が聞こえてくることが、何よりも怖いのである。トイレには、水道の配管,下水に通じる配管,換気扇の排気管など、各種の配管があり、これらの配管は上下の階でつながっている。特に換気扇のダク トは中が空洞であり、一種の管楽器のように作用して音を伝達する可能性が高い。このため、上下の階の話し声が換気扇のダクトを伝って聞こえてくる可能性は相当あると考えられる。  私の住んでいるマンションでも、お風呂の換気扇がつながっているダクトを伝ってお風呂の中の話し声が外に漏れるという現象が実際に起きている。排気口はマンションの通路側にあるので、通路に誰もいないのに子供たちの遊ぶ声がするというような不思議なことが起こることになる。台所の排水口を通じて上下の階の洗い物の音が聞こえてくることもある。また、このマンションは、京浜東北線と埼京線のちょうど中間の位置にあるので、風の向きによって京浜東北線の電車の音が聞こえたり埼京線の電車の音が聞こえたりすることがある。トイレの花子さんも、換気扇のダクトなどを伝って聞こえた声が原因なのではないだろうか。  意外なところで、話し声は「盗聴」されているようである。そうやってインターネットしているアナタが出したメールも、意外なところで誰かが盗読しているのかも・・・・・・・???

音楽室の怪談の謎
 
 音楽室の怪談はどこの学校にも必ず存在し、今でも語り継がれている現役の怪談である。いわゆる学校の七不思議の一つに数えられており、学校の怪談のなかでも最も著名なものの一つである。  真夜中、誰もいないはずの音楽室でピアノの音がする; 夜中の12時になると、突然ピアノの音がする。いってみると、誰もいないのにピアノのふたが開いており、鍵盤に血がべっとりとついている; 音楽室のピアノで「エリーゼのために」を弾くと呪われる; という具合である。どういうわけか、楽器は圧倒的にピアノである。  さて、この怪談の謎は、音楽室に誰もいないのにどうしてピアノの音がするのかということである。ピアノというのは、ご存じのように鍵盤をたたけば音が出る。鍵盤が独りでに動いたのか。もちろん、自動演奏付きでもない限りそんなことはありえない。しかし、何者かが鍵盤に乗ったりしたらどうだろうか。例えば、ネコや犬である。犬はさておくとしても、ネコが音楽室に入り込んで、たまたまふたが開いていたピアノに乗ったとすればどうだろうか。ネズミの可能性も高い。また、夏など、音楽室の窓が開けっ放しということもあるだ ろう。そうすれば、虫や鳥が音楽室に入り込んで鍵盤に乗るというようなことも考えられなくはない。  学生だった頃、学生寮の自分の部屋の窓を開けっ放しで授業に出たことがある。午後の3時頃部屋に戻ってみると、本と本棚の間に鳩が巣を作っていた。さすがに卵はなかったが、ほとんどの本が鳩の糞で汚れて大変困ったのを覚えている。他に、エアコンに椋鳥が巣を作ったり、まむしが進入したりと、動物に関係する事件が結構発生したものである。ピアノをひく怪談の正体は動物であると考えてよいのではないだろうか。  動物や虫たちに、意外なところで仕返しを受けているのかもしれない。そうやってインターネットしているアナタにしっぺ返しをしてやろうと、どこかで虫や動物たちが謀議をしているのかも・・・・・・・???

妖怪テケテケの謎
 
 テケテケという妖怪は、学校の怪談の中で必ず登場する怪談で、定番としての確固たる地位を築いている。今日では、どちらかといえば古典に属する。学校の廊下を歩いていると、うしろから誰かが付いてくるような音がする。怖くなって走り出すと、それに合わせて走る音が聞こえる。振り返ると、下半身のない上半身だけのお化けが「テケテケテケ・・・」といって追いかけてくるというのである。その速度はものすごく速く、あっというまに追いつかれてしまう。しかし、テケテケは真っ直ぐにしか進めないので、廊下を曲がれば追いつかれる心配はない。  さて、この怪談の謎解きは科学的に可能なようである。まず、この妖怪が現れるのは廊下である。学校の廊下というのは、もちろん校舎の大きさにもよるが、一般的には数クラス分の長さ,20〜50メートル程度はあるのではないか。しかも、天井も高く鉄筋コンクリート製であるから、気密性も高く非常に反響しやすい。廊下は、よく響く空間なのだ。つまり、学校の廊下は、一つの巨大な笛のような空間であると考えることができるのだ。  空気中における音の速さは340メートル/秒である。今、廊下 の真ん中に立っているとすると、自分の足音が廊下の端で反射されて自分のところに戻ってくるまでに、往復でおよそ0.1〜0.2秒程度かかることになる。つまり、自分の足音がわずかな時間差で反響して聞こえることになる。もちろん、自分が走れば、その音が反響しているのであるから、走った音が戻ってくることになる。  しかも、廊下を曲がれば、大きな反響空間から外に出るのと同じであるから、自分の足音は響いてはこないのである。これは「テケテケは真っ直ぐ進むので、廊下を曲がれば追ってこない」ということと、ちょうど符合するではないか。  自分自身の恐怖心が意外と妖怪を創っているのかもしれない。そうやってインターネットすることで、今度はアナタがインターネットの怪談を創っていくのかも・・・・・・・・・???

体育館で遊ぶ霊の謎
 
 体育館で遊ぶ霊というのは、学校の怪談の中でも最もポピュラーで、夕方から夜にかけて、誰もいないはずの体育館で、誰かがボールで遊ぶ音がするという話である。他にも、突然電気がつくとか、倉庫や準備室に異次元空間への入り口があるとか、等々である。  さて、この怪談の謎解きは実に簡単である。実際誰もいないのにボールが跳ねるのを見たことがある。どういう風にボールが跳ねたかというと、体育館の2階からボールが落ちてきてこれが床で跳ねたのである。体育館は、通常バスケットボールやバレーボールに使用されるが、そのときに使ったボールが2階にまで上がってそのままになることがある。この残ったボールが、風などの具合で1階に落ちてくるのである。また、体育館の天井は鉄骨がむき出しになっているが、この鉄骨に挟まったボールが落ちてくることもある。体育館はよく音が響くので、子供たちには誰かがボールで遊んでいるかのように思えたのだろう。  更に、鍵がかかっていれば誰も体育館には入れない。そこでボールで遊んでいる奴がいるのであるから、異次元空間の入り口のようなものがあるということになるのではないだろうか 。では、電気はどうか。きっと、社会人など外部の人が体育館を使用するためにスイッチを入れたのだろう。電気を必要とするのは夕方以降であり、学校の授業は終わっている。にもかかわらず電気がつけば、子供たちからすると霊の仕業ではないかということになるのだろう。  世の中、どうでもいいようなことが以外と怖いものである。そうやってインターネットしているアナタが怖い!怖い!と思っていることも、案外大したことはないのかもしれない。でも、恐怖を感じるのだから、本当は何かが・・・・・・・・・???

山小屋の怪談の謎
 
 この怪談は、一見しただけではわからないが、それだけに非常に怖い話である。夜一人では絶対に見ない方がよい。ある年の冬に、五人のパーティが冬山に登った。ところが、途中で遭難し、一人が死んでしまった。残りの四人は死んだ仲間を背負って近くの山小屋に避難した。しかし、山小屋には燃料もなく、夜になると真っ暗で気温が急激に下がり始めた。もし、このまま眠ってしまったら全員が寒さで死んでしまう。そこで、四人は、暗闇の中で死体を部屋の中央におき、隅にそれぞれ座った。そして、一人が隣の隅に移動し、そこにいる人の肩をたたく。肩をたたかれたら、同じように隣の隅に移動し、そこにいる人の肩をたたくという動作を翌朝まで繰り返した。四人はこのようにして眠気を覚まし、無事下山に成功することができたということである。  果たして、この話のどこが一体怪談なのだろうか。下の図を見てほしい。
・(1)・・・・・・・・(2)・・・・・・・・(3)・・・・・・・
・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・
・■a・・・・・b■・・■・・a・・・b■・・■・・・・・・a■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・b■・
・■・・・e・・・■>>■・・・e・・・■>>■・・・e・・・■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■d・・・・・c■・・■d・・・・・c■・・■d・・・・・c■・
・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1)のように、仲間の死体eを部屋の中央におき、a,b、c、dの四人がそれぞれ部屋の四隅に座る。最初、(2)のようにaがbの方にいく。そして、bの肩をたたき、bが座っていた隅にaが座る。bは(3)のようにcのところへいく。

・(4)・・・・・・・・(5)・・・・・・・・(6)・・・・・・・
・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・
・■・・・・・・a■・・■・・・・・・a■・・■?・・・・・a■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■d・・・・・・■・
・■・・・e・・・■>>■・・・e・・・■>>■・・・e・・・■・
・■・・・・・・・■・・■d・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・・■・・・・・・・■・
・■d・・・c・b■・・■c・・・・・b■・・■c・・・・・b■・
・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・・■■■■■■■■■・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 bがcのところにつくとcの肩をたたく。bは、(4)のようにcのところに座り、cはdのほうに向かっていく。次に、dのところに着くとcはdの肩をたたき、(5)のように、dの座っていた隅にcが座る。そして、dはaの方に向かって歩き始める。怖いのはここからである。dはやがて隅に着くのであるが、この隅にはもはやaはいないのである。(6)のように、aは隣の隅にいる。従って、この方法では、aからdまで一巡した時点で動作が終わってしまい、朝まで同じ動作を繰り返すことはできないのである。  では、どうして四人は朝まで同じ動作を繰り返して眠気を覚ますことができたのだろうか。四人以外に部屋の中にいるのは死んだ仲間だけである。この死んだ仲間であるeが四人を助けるために加わったとしか考えられない。ここが、この話が怪談であるゆえんである。  怪談ではないとすると、eは死んでしまったのだから、残りの4人で同じ動作を繰り返したと考えざるを得ない。そのためには、部屋が三角形で隅が3つしかないと考えればよい。しかし、この考え方では、最初4人がそれぞれ部屋の4隅にすわった点が謎として残る。  で は、この点はどう考えるのか。たぶん、部屋が完全な三角形ではなく、三角形に近い台形をしていたのではないだろうか。4つの隅のうちの2つが接近していたのである。隅は4つあるので、4人はそれぞれ隅に座ることができる。肩をたたかれた者は、部屋が真っ暗なため、壁を伝って隣の仲間のところへ行く。隅には必ず仲間がいるのであるから、多少壁が曲がっていても仲間の肩をたたくまで移動するのではないだろうか。そうすると、部屋は実質的に三角形と同様となり、上述した動作を繰り返すことができる。  いずれにせよ、死んだ人がしたのではないかと思うようなことは、日常しばしばあることである。そうやってインターネットしているアナタが受け取ったeメールも、ひょっとすると死んだ人が・・・!

笑うベートーベンの謎
 
 笑うベートーベンというのは、美術室にあるベートーベンの像が夕方になるとニターッと笑うという怪談である。昼間はみんながいるから学校は賑やかであるが、夕方ともなれば授業も終わってみんないなくなるので、寂しくなる。そんなときに、一人で教室にいるだけでもけっこう怖いのであるが、美術室や工作室などには胸像や頭像が置いてある。音楽室には、著名な音楽家の肖像が飾ってある。それを夕方の薄暗がりの中で見れば、何となく自分が見られているようで不気味である。  さて、この笑うベートーベンの話は、夜ではなく夕方である。夕方というのは、通常西日が教室に差し込む。すると、棚の上などに置いてあるベートーベンの頭像は、西日によって横から照明されるようになる。頭像には、目や鼻などの凹凸がある。この凹凸が横から光を受けると、凸の部分は明るく照らされ、凹の部分は暗くなる。また、凸の部分は西日を受ける部分と反対側の部分に影をつくることになる。すると、陰影の関係で、全体が笑っているように見えるのではないだろうか。  本棚などによって西日が当たらないところは、夕方であるから当然薄暗くなっている。つまり 、教室全体としては、決して明るくはないのである。しかも、像は、通常棚などの上の方に置いてある。このため、西日をうけて笑うベートーベンの像が薄暗い教室内で浮かび上がるようになり、あたかも宙に浮かんでいるかのように見えても不思議はない。  いずれにしても、頭像や人形を暗いところで見るというのは、それなりの恐怖を伴うようである。そうやってインターネットしているアナタを、後ろで誰かが・・・・・・???

 

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